FG beadsの分離方法(磁気分離と遠心分離)を教えてください。
バックグラウンドを抑える(非特異的な吸着を少なくする)ために、固定化やスクリーニングの実験では以下の注意が必要です。
リガンド固定化時
遠心分離を行う。
FG beadsはナノサイズのため分散性が高くなっています。そのため、有機溶媒中では磁気分離が困難なので、遠心分離でFG beadsを回収する必要があります。
アフィニティ精製時(スクリーニング)
磁気分離を行う。
遠心分離を行うと重いタンパク質や不溶性のタンパク質も一緒に沈殿してしまい、バックグラウンドが高くなってしまいます。FG beadsは分散性が高いため磁気分離に時間がかかりますが(5分以上必要とする場合もあります)、磁気分離を行うことでこれらの不純物混入のリスクを回避することができ、バックグラウンドが低いきれいな結果を得ることができます。